医療ヘリの制御部品が破断、事故の原因に迫る!

医療ヘリの制御部品が破断、事故の原因に迫る!

※記事の画像はイメージです

ヘリコプター事故の原因は何か
1. 医療搬送用ヘリが海上に不時着水し、3人が死亡。
2. テール・ローターの部品破断が事故原因と判明。
3. 国交省が同系列型85機の点検と交換を指示。

今年4月、長崎県対馬市から福岡市に向かっていた医療搬送用ヘリコプターが海上に不時着水し、患者や医師など3人が死亡、3人がケガをしました。事故機のテール・ローターを制御するコントロール・ロッドと呼ばれる部品の前方部が破断していたことが判明しました。

国土交通省の運輸安全委員会は、この部品が機体を制御する上で重要であり、破断した場合、事故が発生する恐れがあるとしています。国交省は「耐空性改善通報」を出し、同系列型の機体の所有者に対し、この部品を点検し、必要に応じて交換するよう指示しました。対象はエアバス・ヘリコプターズ式EC135系列型航空機で、85機が該当します。次に飛行する時までに実施するよう求めています。

また、国交省は佐賀市に本社を置くヘリの運航会社「エス・ジー・シー佐賀航空」を立ち入り検査し、安全管理体制に問題がなかったか調べています。海上保安庁も業務上過失致死傷などの疑いで調査を進めています。
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