日清食品の値上げに公取委が警告!その背景とは?

日清食品の値上げに公取委が警告!その背景とは?

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日清食品の価格引き上げ要求はなぜ問題視されたのか
1. 日清食品が小売店に販売価格引き上げを不当に要求。
2. 担当者が店舗で値札やレシートをチェックし、価格指定。
3. 公正取引委員会が独占禁止法違反の恐れで警告を発表。


公正取引委員会は22日、日清食品が小売店に対して「カップヌードル」などの販売価格を引き上げるよう不当に求めたとして警告を発表しました。

日清食品は2022年と2023年に「カップヌードル」3種、「日清のどん兵衛 きつねうどん」、「日清焼そばU.F.O.」の5商品を値上げする際、小売店にも値上げを求めていました。さらに、担当者が店舗に出向き、値札やレシートをチェックし、提示価格通りに販売するよう要請していました。

これにより、消費者が本来ならより安く買えるはずの商品を高く買わなければならず、独占禁止法で禁止されています。公正取引委員会は、日清食品が少なくとも2015年から小売価格を決定し、卸業者や小売業者に引き上げを要求していたと指摘しました。

今回の警告は、全国調査が必要で相当な日数がかかるため、行政処分ではなく警告にとどまりました。日清食品は「警告を重く受け止め、改善に取り組む」とコメントしています。
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