宮崎で突風が頻発!記録的な発生数に注目が集まる

宮崎で突風が頻発!記録的な発生数に注目が集まる

※記事の画像はイメージです

台風10号の突風被害、宮崎県はなぜ竜巻が多いのか
1. 台風10号で宮崎県内の5市町で住宅や事業所が損壊。
2. 宮崎県は竜巻被害が起きやすい特性がある。
3. 突風の風速は約60メートルと推定される。


台風10号が28日から29日にかけて宮崎県内の5市町で住宅や事業所に損壊をもたらしました。識者は宮崎県が竜巻被害の起きやすい特性を持つと指摘し、今回の突風発生数が記録的だった可能性があると述べています。

28日午後1時50分頃、宮崎市佐土原町で最初に確認された突風は竜巻とみられ、被害は約8キロにわたりました。その後、JR南宮崎駅付近や新富町、西都市、都農町、門川町でも突風が発生し、各地で被害が報告されました。

小林文明・防衛大学校教授によると、宮崎県の平野部は海側から積乱雲が流れ込みやすく、竜巻の原因となることが多いとされています。2006年にも同県延岡市で竜巻被害が発生し、3人が死亡しました。

今回の突風は台風本体から延びた「アウターレインバンド」と呼ばれる積乱雲の発達した領域に入っていたため、同時多発的に発生したと考えられます。気象庁は30日、宮崎市佐土原町で発生した突風の風速を約60メートルと推定し、日本版改良藤田スケールで4番目に強い「JEF2」に該当すると発表しました。
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