臓器摘出の医師派遣が拡充、命を救う新たな一歩へ

臓器摘出の医師派遣が拡充、命を救う新たな一歩へ

※記事の画像はイメージです

臓器移植の受け入れ体制はどう改善されるのか
1. 日本移植学会が臓器摘出医師の派遣制度を拡充。
2. 2017年導入の互助制度で移植施設の負担軽減を目指す。
3. 2023年に脳死下の臓器提供数が過去最多の132件に達した。

日本移植学会は、臓器移植施設が人員不足で臓器の受け入れを断念する問題に対処するため、臓器を摘出する医師を派遣する「互助制度」を拡充する方針を発表しました。

この制度は2017年に導入され、移植施設で人手が不足する場合に別の医療機関から医師が派遣される仕組みです。腎臓や肝臓、膵臓では積極的に取り入れられてきましたが、心臓や肺では手技の違いなどで対応が遅れていました。

2023年には脳死下の臓器提供数が過去最多の132件に達しましたが、東京大、京都大、東北大で計62件の断念例がありました。

日本移植学会は、移植施設の受け入れ体制を改善するための委員会を設置し、施設整備や人員確保の方策を検討する予定です。
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