米FRBが約4年半ぶりに0.5%の利下げを実施!経済への影響は?

米FRBが約4年半ぶりに0.5%の利下げを実施!経済への影響は?

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FRBの利下げは景気にどう影響するのか
1. FRBが政策金利を0.5%引き下げた。
2. インフレ抑制と景気下支えを狙った。
3. 失業率が4%台に悪化している。

米連邦準備制度理事会(FRB)は、18日に開かれた連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利を0.5%引き下げ、4.75~5%とすることを決定しました。これは約4年半ぶりの利下げであり、FRBは歴史的なインフレを抑制するために2022年3月から利上げを開始し、高金利を維持してきました。

しかし、国内景気の減速により雇用環境が悪化する懸念があると判断し、金融政策を「引き締め」から「緩和」に切り替えました。FRBは22年3月から23年7月にかけて計11回の利上げを実施し、政策金利を01年以来の高水準に引き上げていましたが、8月の講演でパウエル議長は「政策を調整する時が来た」と述べ、9月会合での利下げを事実上宣言していました。

8月の消費者物価指数は前年同月比2.5%上昇し、FRBの目指す2%に近づいていますが、失業率は4.2%と悪化しており、先行きに不安が出ていました。今回の利下げは、新型コロナウイルス禍を受けた臨時会合で政策金利をゼロにまで引き下げた20年3月以来のことです。
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