基礎年金の底上げ案はどのように影響するのか
1. 厚労省が基礎年金の底上げ案を提示。
2. 厚生年金の財源を基礎年金に回す提案。
3. 基礎年金の給付水準が3割改善見通し。
厚生労働省は第21回社会保障審議会年金部会で、基礎年金の水準を引き上げる案を提示しました。この案では、厚生年金の積立金を基礎年金に回すことで、基礎年金の減額期間を短縮し、給付水準を底上げすることが提案されています。
厚生年金は女性の社会進出により財政が安定しており、2026年度に減額期間が終了する見通しです。一方、基礎年金はデフレの影響で減額が進まず、2057年度まで減額が続く見込みです。
今回の提案により、2036年度以降の基礎年金の給付水準が3割改善される見通しで、基礎年金しか受け取れない自営業者や低収入の会社員の年金水準低下を防ぐことが期待されています。また、厚生年金を受け取る人の大半も基礎年金の受給額が増えることになります。これにより、将来の年金額が増えることを期待する声が上がっています。