島根原発2号機が本日再稼働、新たな一歩を踏み出す。

島根原発2号機が本日再稼働、新たな一歩を踏み出す。

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島根原発2号機の再稼働、避難計画は万全か
1. 島根原発2号機が12年10カ月ぶりに再稼働する。
2. 避難計画の実効性が課題となっている。
3. 安全対策工事の費用は約9千億円に達する見通し。

島根原発2号機が12年10カ月ぶりに再稼働します。これは、福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉で、BWRの再稼働としては東北電力女川原発2号機に続く2基目です。

島根原発は県庁所在地に位置し、30キロ圏内に約45万人が住んでいるため、重大事故時の避難計画の実効性が課題となっています。再稼働に向けて、核燃料を炉心に入れ、制御棒を引き抜くことで臨界状態に達する予定です。その後、設備点検のため一時停止し、12月下旬に発電と送電の調整運転を開始し、来年1月上旬の営業運転開始を目指します。

再稼働に向けた審査や地元自治体の同意手続きが完了し、安全対策工事が進められていますが、費用は島根原発全体で約9千億円になる見通しです。

一方で、避難計画の実効性を懸念する住民も多く、特に寝たきりの高齢者や障害者への対応、避難者の受け入れ先となる広島県や山口県などの自治体の備えが課題となっています。
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