再審制度の見直しが法制審で議論開始。司法の未来が変わるか?

再審制度の見直しが法制審で議論開始。司法の未来が変わるか?

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再審制度の見直しは必要か
1. 法務省は再審制度の見直しを検討中。
2. 再審制度は冤罪救済の手段だがハードルが高い。
3. 再審無罪の事例が制度の問題点を浮き彫りにした。

法務省は、有罪判決を受けた裁判の再審制度の見直しを検討している。再審制度は冤罪被害を救うための手段だが、現行の刑事訴訟法が1948年に制定されて以来、規定が変わっておらず、救済へのハードルが高いとされている。

今年9月には、静岡県での一家4人殺害事件で死刑が確定した袴田巌さんが44年ぶりに再審無罪となり、制度の問題点が浮き彫りになった。法務省内には法改正に慎重な意見もあるが、世論の高まりを受け、再審に特化した議論の場を設ける必要があると判断された。

具体的な制度のあり方については意見が分かれることが予想され、議論のとりまとめには年単位の期間が必要とされている。
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