韓国の政局はどうなるのか
1. 韓国最大野党が首相の弾劾訴追案を提出。
2. 憲法裁判所の裁判官任命に反発。
3. 政局の混乱が一層深まる見通し。
韓国の最大野党「共に民主党」は、尹錫悦大統領の職務を代行する韓悳洙首相に対する弾劾訴追案を提出しました。これは、憲法裁判所の裁判官任命に応じなかったことに対する反発からです。
国会では、尹氏の弾劾審判を行うための裁判官3人の任命同意案が野党主導で可決されましたが、韓氏は与野党が合意できる案が出るまで任命を保留すると表明しました。与党「国民の力」は、韓氏には裁判官を任命する権限がないと主張し、採決にも参加しませんでした。
弾劾訴追案が可決されれば、韓氏は職務停止となり、崔相穆・経済副首相が大統領代行を務めることになります。共に民主党は、首相の弾劾訴追案の可決に必要な過半数の賛成で弾劾できると主張していますが、国民の力は大統領代行であるため3分の2以上の賛成が必要だと訴えています。