日経平均株価はなぜ35年ぶりの最高値を更新したのか
1. 日経平均株価は前年末比で6430円上昇し、史上最高値を更新。
2. 円安が企業業績を支え、日本経済のデフレ脱却期待が高まる。
3. 東証の元社員の事件で、大納会のゲスト招待が見送られた。
2023年12月30日、東京株式市場の日経平均株価は386円62銭安の3万9894円54銭で取引を終えました。前年末と比べると6430円の上昇を見せ、1989年のバブル期以来、35年ぶりに史上最高値を更新しました。
円安の影響で企業業績が堅調に推移し、日本経済がデフレから脱却する期待が高まり、今年の相場を押し上げました。今年の日経平均は3万3000円台で始まり、2月には史上最高値を記録しました。
外国為替相場では6月に1ドル=161円台まで円安が進み、輸出関連株を中心に株価を押し上げました。7月11日には4万2224円の高値を記録しましたが、8月5日には4451円安の3万1458円と過去最大の下げ幅を記録し、変動幅の大きい1年となりました。
東京証券取引所では、例年大納会に著名人を招待しますが、今年はインサイダー取引事件の影響で招待が見送られました。30日は米国株の値下がりの影響で一時400円超下落し、4万円を割り込みました。