バイデン大統領の決定は米国の安全保障を守るためか
1. バイデン大統領はUSスチールの買収を阻止した。
2. 米国の安全保障が損なわれる恐れがあると判断。
3. 日鉄は訴訟の可能性を示唆している。
バイデン米大統領は、日本製鉄による米鉄鋼大手USスチールの買収を阻止する決定を発表しました。これは、外国企業による買収が米国の安全保障を損なう恐れがあると判断したためです。
バイデン氏は声明で、鉄鋼生産が国家の背骨であり、USスチールが自国で所有されることが国家安保に資すると強調しました。買収の是非を審査する対米外国投資委員会(CFIUS)は、見解が一致せず、バイデン氏に判断を委ねていました。
日鉄側は、買収が阻止されれば米政府を相手取った訴訟を検討する可能性があります。CFIUSの議論では、USスチールが日鉄に買収されると国内の鉄鋼生産が減少する恐れがあるとの見方が示されていました。日鉄は、買収後の生産能力削減に対する拒否権を米政府が持てるよう提案していました。