放射冷却現象がもたらす冷え込みとは
1. 東京都心で今季初の冬日を観測。昨年より20日早い。
2. 関東から西で今季一番の冷え込みが広がる。
3. 放射冷却現象が強まり、気温が大幅に下がる。
今日5日の朝、東京都心では最低気温が0℃を下回り、今季初の冬日となりました。これは昨シーズンより20日早い観測です。関東から西にかけて、今季一番の冷え込みが広がり、広島市や鳥取市でもマイナス0.2℃、高松市ではマイナス0.1℃と、今シーズン初めての冬日を記録しました。
この冷え込みの原因は「放射冷却現象」にあります。放射冷却とは、物が外へ熱を放出して冷える現象で、夜から朝にかけて穏やかに晴れると強まります。例えば、曇りの夜は雲が布団のように熱を逃がさない役割を果たしますが、晴れているとその役割がなくなり、地面近くの熱が空へ逃げてしまうため、冷え込みが強くなります。
放射冷却が予報される際は、夜から朝にかけての冷え込みに注意し、暖かくして過ごすことが推奨されます。