震災の思い出の品、あなたの手元に戻る日は来るのか
1. 福島県いわき市で震災の思い出の品の展示会が開催。
2. 展示会は最後で、引き取り希望者が減少している。
3. 引き取られない品は3月11日に処分予定。
福島県いわき市で、震災の津波で流された思い出の品を持ち主に返還するための最後の展示会が始まりました。展示されているのは、携帯電話や卒業文集など、震災の津波で流された「思い出の品」です。
いわき市平薄磯の「いわき震災伝承みらい館」では、沿岸部で見つかった写真やランドセルなど、およそ5000点を保管してきましたが、引き取りを希望する人は年々減少しています。震災から13年が経ち、物品の劣化が進み、保管も難しい状況となっているため、市は今回の展示会を最後とすることを決めました。
展示会は2月末まで開催され、引き取られなかった品は3月11日に薄磯の寺でのお焚き上げなどで処分される予定です。展示しきれない品も専用の端末を使ってデータベースで検索が可能で、受け取りの際は運転免許証などで本人確認が必要です。