中国政府の厳罰姿勢は事件抑止に効果があるのか
1. 中国で無差別殺傷事件の死刑が執行された。
2. 事件は社会への報復としてSNSで論じられている。
3. 政府は厳罰姿勢を示すために迅速に執行した。
中国で昨秋に発生した二つの無差別殺傷事件に関して、20日にそれぞれの事件の死刑囚に対して死刑が執行されました。国営新華社通信によると、発生からわずか2カ月余りでのスピード執行は、中国社会で相次ぐ事件に対する政府の厳罰姿勢を示す狙いがあるとされています。
昨年11月に広東省珠海市で男が車を暴走させ35人が死亡した事件では、公共の安全に危害を加えた罪で死刑判決を受けた男の死刑が執行されました。また、江蘇省無錫市の専門学校で男が多くの人を刃物で切りつけ8人が死亡した事件でも、故意殺人罪で死刑判決を受けた男の刑が執行されました。
これらの事件は「社会への報復」というキーワードでSNS上で論じられています。