無断で貸し出す住宅ローン、リスクはどこにあるのか
1. 住宅ローンで購入した自宅を無断で貸す事例が増加。
2. 無断貸しは金利上昇や信用情報に悪影響を及ぼす。
3. 事前相談で貸し出しが認められる場合もある。
住宅ローンで購入したタワーマンションなどの自宅を無断で貸し出す事例が増えている。これにより、金融機関から契約違反と指摘されるケースが相次いでいる。
無断貸しを放置すると、金利が数倍に跳ね上がったり、信用情報に傷がついてクレジットカードが作れなくなる恐れがある。住宅ローンは自宅として住むことを前提に、低金利でお金を借りる仕組みであるが、無断で第三者に貸し出すと、金融機関は優遇金利を適用外にし、金利を2%以上に引き上げたり、投資用ローンへの借り換えや一括返済を求めることがある。
しかし、多くの金融機関は、事前に相談し、会社員の転勤など一定期間後に戻る見通しがあれば、貸し出しを認めることもある。海外転勤や親の介護、離婚など、住宅ローンを借りても住まなくなる事情は様々であり、個別に対応している。