東京一極集中は再び加速するのか
1. 東京都の転入超過が3年連続で増加。
2. 若年層の進学や就職が転入増加の要因。
3. 大阪圏も初めて転入超過に転じた。
総務省は2024年の人口移動報告を発表し、東京都では転入者が転出者を上回る「転入超過」が7万9285人となり、3年連続で増加しました。新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着いた後、再び東京一極集中が加速しています。
東京都への転入は46万1454人で、転出は38万2169人でした。特に10~30歳代前半の若年層で進学や就職、転勤などによる転入者数が多かったことが大きな要因です。
東京圏への転入超過は13万5843人で、3年連続の増加でした。一方、大阪圏は2679人の転入超過で、比較可能な2014年以降、初めて転入超過に転じました。
都道府県別では、東京、神奈川、埼玉、大阪、千葉、福岡、山梨の7都府県で転入超過となり、残りの40道府県は転出超過でした。