29道県でコメの増産が予想される異例の判断、その背景とは?

29道県でコメの増産が予想される異例の判断、その背景とは?

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2025年の米生産量増加は価格高騰を回避できるのか
1. 2025年の米生産量が29道県で増加見込み。
2. 昨夏の品薄と在庫低迷が増産を後押し。
3. 人口減少で需要減少も、異例の増産判断。

2025年の主食用米の生産量について、各都道府県が目安を公表し、29道県が2024年産の実績より増加を見込んでいることが明らかになりました。

昨夏の品薄や民間在庫の低迷が増産の後押しとなり、多くの産地が増産に踏み切る形となりました。これにより、2025年産の流通量が増えれば、さらなる価格高騰を回避できる可能性があります。

しかし、人口減少により長期的なコメの需要は減少傾向にある中での異例の判断です。減少を見込むのは9県にとどまりました。

農林水産省は各地の具体的な数値を「マンスリーレポート」にまとめ、都道府県ごとに生産量目安の算出方法が異なることを示しています。生産量の多い新潟県や山形県、九州地方では特に増産が目立っています。
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