自民党の裏金事件、真相解明は進むのか
1. 立憲民主党の野田代表が自民党派閥裏金事件で参考人招致を要求。
2. 石破首相は再調査の可能性を否定し、党の調査結果を支持。
3. 森喜朗元首相の聴取については、党として慎重に判断する姿勢。
立憲民主党の野田佳彦代表は、衆院予算委員会で自民党派閥裏金事件に関する参考人招致を求めました。特に、旧安倍派の幹部であった下村博文氏ら4人に対する招致を要求し、政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分の資金還流について、参考人聴取した同派会計責任者松本淳一郎氏の証言と下村氏らの主張が食い違っていると指摘しました。
立民の奥野総一郎氏からの再調査の可能性についての質問に対し、石破茂首相は「自民が調査し、検察当局も結論を出している」として、再調査を否定しました。野田氏は、松本氏への参考人聴取を踏まえ、派閥幹部だった下村、塩谷立、西村康稔、世耕弘成各氏に対する再調査が必要ではないかとただしましたが、首相は「国会の努力に全面的に協力する」と述べるにとどめました。
また、共産党の田村貴昭氏からは、安倍派前身の森派会長だった森喜朗元首相を聴取しないのか問われましたが、首相は「党として適切に判断する」と慎重な姿勢を示しました。