テスラの株価急落、マスク氏の影響は
1. テスラ株価が2カ月半で4割急落。
2. マスク氏とトランプ氏の関係が株価に影響。
3. テスラ車販売が米欧で急減。
米テスラの株価は、昨年12月中旬の史上最高値から2カ月半で4割も急落しました。イーロン・マスクCEOとトランプ前大統領の関係が好材料とされ、一時は急騰しましたが、その後の値上がり分は帳消しとなりました。
むしろ、米欧でマスク氏への嫌悪感が広がり、テスラ車の販売が急減していることが株価を押し下げています。2月28日には株価が前日比4%高で引けましたが、昨年11月の大統領選後に比べると大幅に下落しています。
米国各地では、マスク氏がトランプ氏の影響力を利用して政府の人員や予算削減を進めていることに対する抗議デモが相次いでいます。テスラ車を手放し、株も売るよう呼び掛ける動きが広がっています。
テスラ車の販売不振は数字にも表れており、1月の米販売台数は前年同月比13%減、欧州では45%減となっています。