トランプ大統領の公用語指定、アメリカの団結を促進するのか
1. トランプ大統領が英語をアメリカの公用語に指定。
2. 英語以外の言語を使う移民増加に反感を持つ保守層へのアピール。
3. 政府機関は英語以外の言語対応を選択可能に。
トランプ大統領は、アメリカの公用語として英語を指定する大統領令に署名しました。これは、1776年の建国以来初めての公用語指定です。
大統領令では、独立宣言や合衆国憲法などの歴史的文書が英語で書かれていることを指摘し、英語を公用語とすることで団結を促進し、共通のアメリカ文化を育成し、市民参加の道を開くことがアメリカにとって最善の利益であると説明しています。
これまで政府機関は英語以外の言語でも文書やサービスを提供することが義務付けられていましたが、今後は各機関が対応を選べるようになります。
アメリカでは、家庭で英語だけを話す人が全体の78%を占める一方、英語以外の言語を主に使用する人は6700万人を超え、1980年と比べて約3倍に増加しています。この措置は、英語以外の言語を使う移民の増加に反感を持つ保守層にアピールする狙いもあるとされています。