廃炉作業、デブリ回収の行方は?進展の兆し見えず。

廃炉作業、デブリ回収の行方は?進展の兆し見えず。

※記事の画像はイメージです

福島第1原発の廃炉作業はどこまで進んでいるのか
1. 福島第1原発でデブリの試験的取り出しに成功。
2. 廃炉工程は新たな段階に入り、課題も多い。
3. デブリ取り出しの工法や時期は不透明。

東京電力福島第1原発では、昨年11月に2号機の格納容器内から溶け落ちた核燃料(デブリ)の試験的取り出しに成功しました。廃炉に向けた工程は新たな段階に入りましたが、回収できたデブリはわずか0.7グラムで、推計880トンに及ぶデブリ回収の本格的な工法や時期的な見通しは依然として不透明です。

3号機では核燃料の取り出しが完了し、30年代初頭にデブリの大規模取り出しを始める見通しです。廃炉作業の最終段階である「第3期」に入ったものの、51年までとした廃炉完了への道のりはまだ見通せていません。
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