海自ヘリ墜落、引き揚げ作業で複数の遺体を発見。詳細は？

1. 海自の哨戒ヘリ2機が衝突し墜落。
2. 海底から機体主要部を引き揚げ、遺体を確認。
3. 事故原因は見張り不足と高度管理の不徹底。

2024年4月、伊豆諸島の鳥島沖で海上自衛隊の哨戒ヘリコプター「SH60K」2機が衝突し墜落しました。海自は12日、海底に沈んでいた2機の機体主要部を引き揚げ、機内で複数の遺体を確認しました。

墜落現場の海域は水深約5500メートルで、海自は米国の有償軍事援助（FMS）に基づき、1000万ドルで作業を米海軍に委託しました。事故は2024年4月20日夜、潜水艦を探知する訓練中に発生し、搭乗していた隊員8人のうち1人の遺体を確認、行方不明の7人も死亡と判断されました。

海自は同年7月に事故調査結果を公表し、フライトレコーダーの解析結果から、搭乗員による見張りが不十分で、指揮官による高度管理も徹底されていなかったことが事故原因と結論付けました。

事故後、哨戒ヘリの飛行訓練は見合わせていましたが、2025年2月末に全面再開しました。