ウクライナはNATO加盟を断念するのか
1. ウクライナが大統領選挙の実施に合意。
2. ウクライナがNATO加盟を事実上断念。
3. ロシア併合地域で住民投票の結果が示される。
アメリカ政府高官は、ウクライナが大統領選挙の実施に合意し、NATOへの加盟を事実上断念したとの見方を示しました。トランプ政権のウィトコフ中東担当特使は、ゼレンスキー大統領にとって取引をまとめる絶好の機会だと述べ、ウクライナが大統領選挙の実施に合意したことを明らかにしましたが、具体的な実施時期は明言しませんでした。
ウクライナの大統領選挙はロシアの侵攻により延期されており、ゼレンスキー氏の正当性を巡ってはロシアのプーチン大統領が疑問視し、トランプ大統領も選挙の実施を求めています。また、ウィトコフ特使は、ゼレンスキー大統領がNATOに加盟できないことをほぼ認めていると主張し、ウクライナがNATO加盟を事実上断念したとの持論を展開しました。
さらに、ロシアが一方的に併合したウクライナ東部と南部の4州での住民投票の結果について、圧倒的多数がロシアの統治下に入ることを望んでいるとの認識を示しました。領土問題については、トランプ大統領も和平交渉に向けて領土の分割に関する協定が協議される見通しを示しており、ウクライナに譲歩を迫る発言に反発が強まりそうです。