ポリオ撲滅の道のりはなぜ険しいのか
1. パキスタンでポリオ感染者が増加し、撲滅が困難。
2. 武装勢力が偽情報を広め、接種拒否が問題。
3. 難民往来や治安問題が撲滅の障害となっている。
パキスタン北西部では、ポリオの感染者数が2024年に70人を超え、撲滅が困難な状況です。これは、隣国アフガニスタンとの往来が多く、国境地帯に潜むイスラム武装勢力がワクチンに対する陰謀説を広めているためです。これにより、住民の中にはワクチン接種を拒む人々もいます。
さらに、地域の治安が不安定で、予防接種従事者が攻撃されることもあります。パキスタン政府は、下水道の未整備や予防接種率の低さ、難民の往来を課題として挙げています。特に、アフガニスタンからの難民が多く、政情不安が続く中での対応が求められています。
偽情報の拡散により、接種拒否が続く中、現地で活動する日本の支援団体は、母子保健の重要性を住民に理解してもらうための地道な活動を続けています。住民自身が互いに意識を高め合うことが、撲滅への近道と考えられています。