ロボットが福島第1のデブリをつかむ瞬間、未来への一歩が始まる。

ロボットが福島第1のデブリをつかむ瞬間、未来への一歩が始まる。

※記事の画像はイメージです

福島第一原発の燃料デブリ取り出しは成功するのか
1. 福島第一原発2号機でロボットが燃料デブリを持ち上げ成功。
2. 試験的取り出しは週明けに完了予定。
3. 2051年までの廃炉完了を目指す。

福島第一原子力発電所2号機で、東京電力はロボットを用いて燃料デブリを持ち上げることに成功しました。今回の作業は、事故後2回目の試験的取り出しであり、4月15日に開始されました。

4月17日には、原子炉への注水を一時的に停止し、遠隔カメラで確認しながらデブリをつかむ作業が行われました。デブリの取り出しは3グラム以下と見込まれ、週明けには放射線を遮るコンテナに格納する予定です。

前回の取り出しでは、ロボットの操作ミスやカメラの不具合が発生しましたが、今回は改良されたロボットが使用されています。福島第一原発の1号機から3号機には合計880トンのデブリがあり、国と東京電力は2051年までの廃炉完了を目指しています。

これまでの経緯として、2021年に試験的取り出しが予定されていましたが、ロボットの開発遅れや経路の堆積物の問題で延期されました。2024年には、デブリの取り出しが成功し、ウランが検出されるなどの進展がありました。
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