日本版エスタの導入で入国管理はどう変わるのか
1. 政府は日本版エスタを2028年度に導入予定。
2. 入国管理の厳格化と円滑化を目指す。
3. 観光客数の急増で導入時期を前倒し。
政府は、外国人の入国を渡航前にオンラインで事前審査する「日本版エスタ」を2028年度に導入する方針を固めました。これは、米国の電子渡航認証(ESTA)を参考にした制度で、鈴木法相が開始時期を前倒しすることを表明しました。
日本版エスタは、短期滞在ビザが免除された国・地域からの訪日希望者に対し、渡航予定日の数日前までにオンラインで氏名や入国目的を申請させる制度です。この制度は、入国管理の厳格化を図り、不法滞在やテロ行為を目的とした外国人の訪日を未然に防ぐ狙いがあります。
当初、政府は訪日外国人観光客数6000万人の目標時期である2030年までに導入する考えでしたが、コロナ禍以降の観光客数の急増を受け、前倒しに踏み切りました。2025年1~3月期の観光客数は1053万人で、1月以降の累計では最速で1000万人を超えています。