ウクライナ侵攻の停戦は実現するのか
1. ウィトコフ特使がプーチン大統領と和平協議を行った。
2. 米ロの協議でウクライナが置き去りにされる懸念がある。
3. プーチン氏は停戦に前向きな姿勢を示しているが、米国へのアピールとの見方もある。
2025年4月25日、モスクワで米国のウィトコフ中東担当特使がロシアのプーチン大統領と会談し、ウクライナ侵攻の停戦に向けた和平協議を行った。両者の会談は2月以降4回目であり、プーチン氏は表面的には停戦に前向きな姿勢を示しているが、米国へのアピールとの懸念もある。
特に、米ロだけで和平条件を進め、ウクライナが置き去りにされることが懸念されている。米国はすでに、ロシアが実効支配するクリミア半島をロシア領と認めることを含む和平案をウクライナに提示したと報じられ、ロシアに大幅に譲歩した一方で、ウクライナには厳しい条件が課されている。
プーチン氏は、トランプ米大統領の停戦早期実現への焦りを意識し、平和的な姿勢を打ち出している。19日には、復活祭に向けて30時間の休戦を宣言し、ウクライナとの二国間協議も排除しない姿勢を示した。