フランシスコ教皇の葬儀で中国語が使われた理由とは
1. フランシスコ教皇の葬儀で初めて中国語が使用された。
2. バチカンと中国の関係改善を示す対応とみられる。
3. 台湾からは陳建仁元副総統が葬儀に参列した。
2025年4月26日、バチカンのサンピエトロ広場で行われたフランシスコ・ローマ教皇の葬儀で、中国語が初めて使用されました。これは、教皇が中国との関係改善を進めた姿勢を反映したものと考えられます。
葬儀では、枢機卿たちがイタリア語、フランス語、アラビア語など7言語で祈りを捧げ、中国語では「聖なる神秘を祝った後、キリストによって栄光の御国に招かれますように」と朗読されました。
バチカンは1951年から中国と断交状態にありましたが、フランシスコ教皇は2013年の就任以来、関係修復に尽力し、2018年には司教の任命方法で暫定合意に達しました。教皇の姿勢は、イエズス会出身であることや、南米アルゼンチン生まれで教会の多様化を志向したことが影響しています。
一方、台湾からは頼清徳総統ではなく、陳建仁元副総統が葬儀に参列しました。これは、バチカン側が中国に配慮した結果とみられます。