政府備蓄米の流通遅延、なぜ進まないのか
1. 政府備蓄米の流通が遅れ、価格が高止まり。
2. JA全農は備蓄米の94%を落札、出荷は29%。
3. 流通の手間と調整に時間がかかっている。
農林水産省は、政府備蓄米の流通が遅れている問題に対し、JA全農に迅速な供給を求めました。放出開始から1カ月半が経過してもコメ価格は高止まりしており、政府への批判が高まっています。
JA全農は備蓄米の94%を落札し、約19万9千トンのうち29%を卸売業者に出荷しましたが、流通の手間や調整に時間がかかっています。農水省の渡辺毅事務次官はJA全農の桑田義文理事長と面会し、供給の拡大を求めました。
4月13日時点で小売店や外食事業者に流通した備蓄米は放出量の1.97%にとどまっており、玄米の状態で引き受けた卸売業者が精米して流通させるため、通常のコメに混ざらないように処理する手間がかかっています。