誉田御廟山古墳の発見は何を示すのか
1. 誉田御廟山古墳で巨大な竪穴式石室が発見された。
2. 前方部にも有力者が葬られた可能性がある。
3. 石室は確認せず埋め戻されたが、埴輪片が出土した。
大阪府羽曳野市の誉田御廟山古墳で、1934年の室戸台風の翌年に巨大な竪穴式石室が発見され、旧宮内省が調査していたことが明らかになりました。この古墳は応神天皇陵として宮内庁が管理しており、古墳時代の天皇陵で埋葬施設が公式に調査された唯一の事例です。
前方後円墳の埋葬施設は通常後円部に造られると考えられていましたが、前方部にも血縁者や有力者が葬られた可能性が浮上しました。報告書によれば、石室は南北約7m、東西約4.5mの範囲で天井石が確認され、複数の石が並べられていました。
石室の内部は確認されず埋め戻されましたが、土中からは家形などの埴輪片が出土しました。