ペリリュー島の遺骨収集、なぜ今加速するのか
1. ペリリュー島で戦没者遺骨収集を加速するため、日パラオが協力合意。
2. 昨年、千人以上の集団埋葬地が発見され、関連予算を倍増。
3. 旧日本軍と米軍の激戦地で、7800柱の遺骨が収集済み。
パラオのペリリュー島で、太平洋戦争の戦没者遺骨収集が進められています。福岡資麿厚生労働相は、パラオの担当閣僚と会談し、協力を得ることで合意しました。
昨年、千人以上とみられる集団埋葬地が発見され、厚労省は関連予算を倍増し、2027年度までに収集を目指しています。ペリリュー島は日本から約3千キロメートル南に位置し、旧日本軍と米軍の激戦地でした。
1944年9月、米軍が上陸し、2カ月以上の激戦が続きました。旧日本軍は約1万人が戦死し、米側も1600~1700人が死亡しました。1953年から遺骨収集が始まり、これまでに7800柱が収集されています。
昨年見つかった集団埋葬地は、米軍が旧日本兵を葬った場所で、終戦後間もなく米側から存在が知らされていましたが、場所を特定できていませんでした。