台湾の脱原発、再稼働の可能性はあるのか
1. 台湾唯一の第3原発が運転停止。脱原発はアジア初。
2. 野党や経済界は再稼働を要求。議論は続く。
3. 民進党は脱原発を党是とし、グリーンエネルギーを推進。
台湾南部の屏東県にある第3原発2号機が運転期限を迎え、運転を停止しました。これにより、台湾はアジアで初めて脱原発を実現しましたが、電力需要の増加を見据え、野党や経済界からは再稼働を求める声が上がっています。
与党である民主進歩党の頼清徳政権も、小型モジュール炉の活用に含みを持たせており、原発を巡る議論は続く見込みです。民進党は新規原発の建設に反対し、脱原発を党是としています。蔡英文前政権も原発ゼロを推進しており、頼政権も老朽化した原発の再稼働に否定的です。
台湾は電力を大量に消費する半導体製造やAIを産業の柱としており、経済界からは原発活用を求める声が出ています。立法院は野党主導で運転期限の延長を可能にする改正法案を可決し、第2野党の台湾民衆党は再稼働の是非を問う住民投票を提案しています。