日米関税問題、打開の道はあるのか
1. 赤沢経済再生相は関税問題で再訪米を予定。
2. 日米首脳会談で関税問題の打開を検討中。
3. 日本と米国の立場の隔たりは依然大きい。
赤沢経済再生相は、米国の関税問題を巡り、再び訪米してベッセント財務長官と協議を行う方針を固めました。日米両政府は、6月中旬にカナダでのG7サミットに合わせて、石破首相とトランプ大統領の首脳会談を行い、問題の打開を図ることを検討しています。
23日にワシントンで行われる3回目の閣僚協議には、米側からラトニック商務長官とグリア通商代表部代表が出席する予定ですが、ベッセント氏は欠席する見通しです。赤沢氏は協議後に帰国し、再度訪米してベッセント氏との4回目の閣僚協議に臨む予定です。
両政府は、交渉が前進すれば首脳会談で関税問題に関して合意を結ぶことも視野に入れていますが、自動車などへの追加関税を含む一連の関税措置の撤廃を求める日本と米国の立場の隔たりは依然大きいです。赤沢氏は、日本の国益を損なわないよう慎重に交渉を進める構えです。