IMFが世界成長率を2.8%に下方修正、経済の行方は?

IMFが世界成長率を2.8%に下方修正、経済の行方は?

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IMFの成長率見通し、どう影響するのか
1. IMFは2025年の世界成長率を2.8%と予測。
2. トランプ政権の関税強化で成長率を下方修正。
3. 通商政策の安定が最優先と強調。

国際通貨基金(IMF)は、2025年の世界全体の実質成長率を2.8%とする最新の世界経済見通しを発表しました。これは、トランプ米政権の関税強化や貿易摩擦の影響を受け、1月時点から0.5ポイント下方修正されたものです。

多くの国で成長率が引き下げられ、日本も0.5ポイント下げて0.6%とされました。IMFは、米国が「相互関税」を正式発表した後の情報を基に、関税強化の影響を広範囲に分析しました。

チーフエコノミストのグランシャ氏は、世界的な景気後退は予測していないが、リスクは高まっていると指摘し、通商政策の安定性の回復が最優先であると強調しました。

2026年の成長率も0.3ポイント下げて3.0%と見込まれ、IMFは貿易戦争の激化が成長をさらに押し下げる可能性があると警告しています。
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