長巻きトイレ紙の特許侵害、裁判所が認めず!

長巻きトイレ紙の特許侵害、裁判所が認めず!

※記事の画像はイメージです

トイレットペーパーの特許侵害訴訟、結果はどうなったのか
1. 日本製紙クレシアが大王製紙を特許侵害で訴えた。
2. 東京地裁は日本製紙クレシアの請求を棄却。
3. 大王製紙は特許侵害を否定し、特許無効を主張。

日本製紙クレシアは、大王製紙が自社の特許技術を無断で使用したとして、特許侵害を訴えました。

問題となったのは、大王製紙が2022年4月に販売を開始した「エリエール i:na トイレットティシュー3・2倍巻」という長巻きトイレットペーパーです。この製品は高密度に紙を巻くことでコンパクト化し、消費者にとって購入や取り換えの回数を減らすメリットがあります。

しかし、製造時にきつく巻くと紙が硬くなり、柔らかさが失われるため、特別な技術が必要です。日本製紙クレシアは、紙の表面に独自の凹凸を付ける技術を開発し、特許を取得しました。

訴訟では、この特許が大王製紙の製品で無断使用されたとして、3300万円の賠償と製造差し止めを求めました。しかし、東京地裁は日本製紙クレシアの請求を棄却し、大王製紙の特許侵害を否定しました。大王製紙は、特許が簡単に発明できるもので無効だと主張しました。
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