福島原発デブリ採取、廃炉への挑戦が始まる!

福島原発デブリ採取、廃炉への挑戦が始まる!

※記事の画像はイメージです

福島第1原発のデブリ採取は成功するのか
1. 福島第1原発2号機でデブリ採取準備開始。
2. 採取デブリは数グラム、廃炉の道は不透明。
3. 採取装置は1週間で到達、2週間で回収完了予定。


東京電力は福島第1原発2号機の溶融核燃料(デブリ)の試験的採取に向けた準備作業を開始します。これは2011年3月の事故後初めての試みで、廃炉作業は新たな段階に入ります。

しかし、今回採取するデブリはわずか数グラムであり、1~3号機で推計880トンとされる全量の取り出しは工法も未定で、廃炉実現への道は依然として見通せません。

採取に使う伸縮パイプ式装置が原子炉格納容器内のデブリに到達するまでに1週間程度、回収完了までは2週間程度かかる見込みです。

東電の計画では、原子炉格納容器の貫通部から最長22mに伸びるパイプを差し込み、先端に取り付けた爪形の器具で3グラム以下のデブリをつかんで回収します。回収したデブリは茨城県内の分析施設に運ばれ、今後の廃炉作業に役立てられる予定です。
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