ガザで一時戦闘休止、ワクチン接種が進む。平和への一歩か？

1. ガザでポリオワクチン接種のための一時的な戦闘休止が始まった。
2. ワクチン接種はガザ中部、南部、北部の順に進める。
3. ガザでのポリオ発生は25年ぶりで、感染拡大が懸念されている。

パレスチナ自治区ガザでポリオワクチン接種のための一時的な戦闘休止が始まりました。イスラエルとイスラム組織ハマスが場所と期間を絞って攻撃を控える内容ですが、ガザでは8月31日も交戦が続いていました。

ポリオウイルスは小児まひの原因となり、ワクチン接種はガザ中部、南部、北部の順に進め、10歳未満の子供約64万人を対象に9割以上の接種率を目指しています。期間は各地域ごとに予備日1日を含む4日間を想定し、午前6時から午後2、3時ごろまで行われます。

イスラエル軍とハマスは接種が行われる地域で戦闘を休止しますが、全面的な戦闘停止ではなく、対象地域外では軍事作戦が続けられる見込みです。ガザでは8月にワクチン接種歴のない乳児のポリオ感染が確認され、25年ぶりの発生で感染拡大への懸念が強まっています。

国連パレスチナ難民救済事業機関（UNRWA）はワクチン接種に「あらゆる手を尽くさなければならない」とSNSに投稿しました。ワクチンが到着したガザ南部ハンユニスの病院では8月31日に先行して接種が行われましたが、ガザでは31日も戦闘が続き、イスラエル軍の攻撃で少なくとも61人が死亡しました。