東京23区で家庭ゴミの有料化が検討中。その背景とは?

東京23区で家庭ゴミの有料化が検討中。その背景とは?

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東京23区のゴミ問題、家庭ゴミの有料化は避けられないのか
1. 東京23区のゴミ処分場が約50年後に満杯になる恐れ。
2. 23区と東京都が家庭ゴミの有料化を検討中。
3. 有料化には23区の総意が必要で、慎重に検討が進められている。


東京23区で家庭から排出されるゴミは、東京湾の最終処分場に埋め立てられていますが、約50年後には満杯となり23区内での処分先がなくなる恐れがあります。

そこで、23区と東京都が検討を行っているのが、家庭ゴミの有料化です。現在の処分場を長く使うため、ゴミ排出量の削減に効果のある家庭ゴミの有料化を導入する検討が行われています。

多摩地域では既に有料化が実施されており、家庭ゴミの排出量が平均で1割ほど削減されています。葛飾区では、専門家や住民代表らで構成される委員会でゴミ削減に向けた家庭ゴミ有料化を検討することが決定され、2021年に策定された一般廃棄物処理基本計画に盛り込まれています。

有料化の導入には23区の総意が必要となりますが、現在は江戸川区、世田谷区、千代田区など17区で基本計画のなかに有料化の検討が盛り込まれています。今後の資源循環施策に関する都と区市町村の共同検討会でも、2025年1月の幹事会で家庭ゴミの有料化について検討が行われる予定です。

物価高騰のなか、都民生活にさらなる負担をしいることになるとの意見も出ており、慎重に検討が進められています。
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