JISS、アスリート遺伝子研究を突如停止。その理由とは?

JISS、アスリート遺伝子研究を突如停止。その理由とは?

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アスリートの遺伝子研究はなぜ停止されたのか
1. JSCがアスリートの遺伝子と成績の関連を調査開始。
2. 差別懸念で2022年度に分析を停止。
3. 協力したアスリートに経緯未報告。

日本スポーツ振興センター(JSC)の国立スポーツ科学センターは、トップアスリートの遺伝子と競技成績やけがのリスクとの関連を調べる研究を2017年度から開始しました。

しかし、アスリートの選別や差別につながる懸念が内部で上がり、外部有識者の意見も踏まえて2022年度に分析を停止しました。協力した2千人以上のアスリートにはまだ経緯を伝えていません。

担当者は、研究結果に十分な責任を負えるかどうかを考慮し、慎重を期すために停止を決定したと述べています。この研究は「LEGACY2020プロジェクト」として、東京五輪パラリンピックの「遺産」を残す目的で計画され、センター内の倫理委員会の承認を得て始まりました。

競技成績やトレーニング効果、外傷・障害のリスクと遺伝情報との関係を調べるため、各競技団体の強化指定選手から血液や競技歴、過去のけがの情報を収集しました。
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