昨年、臓器移植を待つ509人が見送りに。命のリレーは続くのか?

昨年、臓器移植を待つ509人が見送りに。命のリレーは続くのか?

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臓器移植の現状、なぜ多くの患者が見送られるのか
1. 2023年に臓器移植を見送られた患者は509人。
2. 臓器の受け入れを断念した理由は人員や病床の不足。
3. 臓器移植のあっせんで見送られた患者はのべ3706人。

2023年に臓器移植を見送られた患者が509人に上ることが、厚生労働省の初の実態調査で明らかになりました。臓器の受け入れを断念した理由として、人員や病床の不足が挙げられています。

調査では、脳死者からの臓器提供例が出る度に、日本臓器移植ネットワーク(JOT)が待機患者リストからあっせん順位を決定し、移植施設に連絡を行いますが、施設が辞退する場合も多く、その理由も返答されます。

2023年にあっせんされた臓器のうち、最終的に移植が成立しなかった臓器は192件で、これにより見送られた患者はのべ3706人に達しました。特に肺、膵臓、心臓の移植が多く見送られています。

また、臓器が移植に適していない、体格が合わない、患者が別の病気で治療を受けているなどの理由も見受けられました。
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