G20首脳宣言、反保護主義の明記見送り。背景に何が？

1. G20首脳会議で保護主義への反対は明記されず。
2. ウクライナ情勢でロシアの名指しを避けた。
3. AIの安全な開発と国際協力の必要性を指摘。

リオデジャネイロで開催されたG20首脳会議では、トランプ次期米大統領の保護主義的政策に対する警戒が示されましたが、首脳宣言では反対を明記せず、WTOを中核とする公正な貿易体制の必要性に言及するにとどまりました。

ウクライナ情勢については、ロシアの名指しを避けつつ、人的被害や食料、エネルギー安全保障への悪影響を強調しました。また、イスラエルとハマスの戦闘が続くガザとレバノン情勢に関しては、人道状況の悪化に懸念を示し、包括的な停戦を呼びかけました。

AIに関しては、知的財産やプライバシーの尊重、安全で信頼できる開発の確保が必要とされ、偽情報拡散のリスク軽減のための国際協力が求められました。

石破首相は、ロシアの侵略を非難し、国連安全保障理事会の改革と機能強化の必要性を訴えました。