ハラスメント撲滅に向けた法改正が進行中！その詳細とは？

1. 厚生労働省がハラスメント根絶に向け法改正を検討。
2. 4類型以外のハラスメントも問題化し、理念明記を目指す。
3. 労使参加の審議会で改正内容を詰める予定。

厚生労働省は職場でのハラスメント根絶を目指し、法改正を検討しています。現在、企業に対策を義務付けているセクハラやパワハラなどの4類型に加え、全てのハラスメントが許されないという理念を労働施策総合推進法に明記する方向です。

具体的な義務や罰則は設けない見通しですが、社会的な機運を醸成することが狙いです。近年、4類型に当てはまらないハラスメントが問題化しており、防止を強化するために基本的な理念を明確化する必要があると判断されました。来年の通常国会に法改正案の提出を目指しています。

特に、顧客の理不尽な要求によるカスタマーハラスメントや、就職活動中の学生に対するセクハラなどが念頭に置かれています。職場での行為が過剰にハラスメントと見なされる懸念もあるため、労使が参加する労働政策審議会で今後、改正内容を詰める予定です。