法務省の新たな交通法改正はどのように影響するのか
1. 法務省は危険運転致死傷の規定を改正する方針を固めた。
法務省は、悪質な運転による交通事故を適正に処罰するため、自動車運転死傷行為処罰法の危険運転致死傷に関する規定を改正する方針を固めました。
具体的には、高速度や飲酒運転による事故への適用要件を明確化するため、速度や運転手のアルコール濃度について数値基準を新設します。また、車のタイヤを横滑りさせながら運転する「ドリフト走行」も処罰対象に加える方向です。
法務省の有識者検討会が数値基準の導入など法整備を求める報告書を取りまとめたことを受け、早ければ年度内にも法制審議会に諮問し、具体的な数値や要件を固める予定です。
現行法では、要件が曖昧で司法の判断にバラツキが生じており、遺族らから批判の声が上がっていました。検討会では、速度の数値基準や飲酒の基準について具体的な案が示されています。