オーストラリアの新法案、SNS利用制限は子供を守るのか
1. オーストラリアで16歳未満のSNS利用禁止法案が可決。
2. 子供のいじめや性犯罪を防ぐための規制強化。
3. 違反企業には最大約50億円の罰金が科される。
オーストラリア議会上院は、16歳未満のSNS利用を禁止する法案を可決しました。この法案は、下院を通過しており、連邦総督の裁可を受けて成立する見込みです。施行は成立後1年の猶予期間を経て行われます。
豪政府は、この法律が世界をリードするものであり、他国のSNS対策にも影響を与えると強調しています。法案の目的は、SNSを介した子供のいじめや性犯罪、有害な投稿の閲覧を防ぐことです。
規制強化を求める保護者団体の訴えを受け、アンソニー・アルバニージー政権が法案を提出しました。SNS運営企業には、子供がアカウントを持つことを防ぐ合理的な措置が求められ、違反した場合は最高4950万豪ドルの罰金が科されます。保護者や子供への罰則は設けられていません。
X(旧ツイッター)やTikTok、インスタグラムが禁止される一方、ユーチューブは健康や教育関連のサービスとされ、禁止対象から外れています。Xは法案に反対し、情報アクセスの権利が侵害されると主張しています。