英下院で安楽死法案が可決、今後の審理に注目が集まる。

英下院で安楽死法案が可決、今後の審理に注目が集まる。

※記事の画像はイメージです

安楽死の合法化は社会にどのような影響を与えるのか
1. 英議会下院で安楽死法案が賛成多数で可決された。
2. 対象は余命6カ月未満の18歳以上の患者。
3. 賛成派と反対派で意見が分かれている。

英ロンドンの地下鉄駅で「安楽死合法化」を訴える広告が掲示され、英議会下院で終末期患者の安楽死を認める法案が賛成多数で可決されました。

法案は与党・労働党のキム・レッドビーター下院議員によって提出され、対象者はイングランドまたはウェールズに居住し、余命6カ月未満の18歳以上の患者です。本人の意思が条件で、医師や裁判官の同意も必要とされます。

英国では2015年にも同様の法案が否決されましたが、近年の世論調査では安楽死の合法化支持が73%に達しています。賛成派は患者が「より良い死」を選ぶ権利を主張し、反対派は介護者への負担を懸念しています。

欧州ではオランダやベルギーで既に合法化されており、スペインでも21年に合法となりましたが、英国や日本では刑事罰の対象となる可能性があります。
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