ユン大統領の戒厳令布告はなぜ失敗したのか
1. ユン大統領が非常戒厳令を布告し、6時間で解除。
2. 野党の抵抗で戒厳令解除決議案が可決。
3. ユン大統領に対する弾劾や内乱罪の可能性が浮上。
韓国のユン・ソンニョル大統領は、45年ぶりに非常戒厳令を布告しましたが、わずか6時間で解除する事態となりました。戒厳令直後に国会で190人の議員全員が賛成し、戒厳令解除決議案を可決したためです。
ユン大統領は、国家機能を麻痺させる行為を中止するよう国会に求めましたが、野党の強烈な抵抗で戒厳令はあっけなく崩れ、政治人生で最大の危機に直面しています。戒厳令解除後、ユン大統領は国会の戒厳解除要求を受け入れましたが、後遺症は計り知れないものになりそうです。
野党はユン大統領の戒厳令布告に対して「内乱罪」を適用すべきだと主張しており、内乱罪が適用されれば、現職大統領であっても起訴や処罰が可能です。内乱罪が適用されない場合でも、ユン大統領に対する国会の弾劾訴追手続きが進められる可能性が高く、与党内の分裂の可能性も予測されています。