シリア反政府勢力が中部の重要拠点に進入、その影響は？

1. シリア反政府勢力がハマに進入。2. 政権軍は市街戦を避けるため態勢を立て直し。3. ハマ陥落でアサド政権に衝撃。

シリア反政府勢力は12月5日、中部の要衝ハマに進入したと報じられました。政権軍も激しい戦闘の末、反政府勢力がハマに入ったことを認めています。政権軍は市街戦を避けるため、ハマの郊外で態勢を立て直していると説明しています。

反政府勢力はハマ北東部を制圧し、刑務所を占拠して囚人を解放したとしています。アルジャジーラテレビは、ハマ市内の反政府勢力を撮影したとされる動画を放映しました。

反政府勢力は3日からハマへの侵攻を試みており、5日には指揮官ハッサン・ガーニー氏がソーシャルメディアで進攻を報告しましたが、政権軍はこれを否定していました。

反政府勢力は先週、北部の要衝アレッポを制圧した後、南下し、3日にはハマの北にある戦略的な丘を占拠しました。ハマは2011年の内戦勃発以降、政府の支配下にあったため、同市が陥落すればアサド大統領と同政権を支持するロシアとイランに衝撃を与えることになります。