加熱式たばこの税率はどう変わるのか
1. 政府・与党は加熱式たばこの先行増税を検討中。
2. 9年度以降、紙巻きと加熱式の税率を段階的に引き上げ。
3. 国民民主党は防衛増税に慎重で、協議の行方が不透明。
政府・与党は、防衛力強化のための財源確保を目的に、たばこ税の増税を検討しています。特に、紙巻きたばこと比べて税率が低い加熱式たばこについて、令和8年度に先行して増税を行う方針です。これにより、紙巻きたばこと加熱式たばこの税率を統一し、9年度以降に段階的に税率を引き上げる計画です。
政府は、法人税、所得税、たばこ税の3つの税率を引き上げることで、9年度には1兆円以上の財源を確保することを目指しています。しかし、国民民主党は防衛増税に慎重な姿勢を示しており、協議の結果次第では、増税の決定が再び先送りされる可能性があります。
政府の試算によれば、防衛増税の決定が遅れると、9年度に約3千億円の財源不足が生じる恐れがあります。国内の葉タバコ農家や中小販売店への影響も考慮しつつ、政府は増税案の調整を進めています。