シリアの刑務所で何が起きているのか
1. シリア反政府勢力が刑務所収容者を解放。子どもも含む。
2. サイドナヤ刑務所は拷問や処刑が常態化していた。
3. 地下房に多くの収容者が閉じ込められている可能性。
シリアの反政府勢力が、全国の刑務所で収容者を解放している。特に首都ダマスカスのサイドナヤ刑務所では、母親と小さな子どもが解放され、その様子が映像で確認されている。しかし、地下の監房にはまだ多くの人々が閉じ込められている可能性がある。
この映像は、トルコを拠点とする団体がインターネットに投稿したもので、解放された女性たちと子どもが映っている。サイドナヤ刑務所は、内戦が始まってから「死の収容所」と化しており、2011年から2018年の間に3万人以上が処刑や拷問、医療欠如、飢餓で死亡したとされる。
国際人権団体も、5年間で最大1万3000人が秘密裏に処刑されたと報告している。シリア政府はこれを否定しているが、地下の隠し監房に収容されている人々の存在が指摘されている。
市民防衛団体は調査を進めており、特別緊急チームを派遣している。電子ドアの暗証コードが提供されないため、多くの収容者が解放されていない状況だ。