自民党の派閥裏金事件、真相は解明されるのか
1. 自民党の派閥裏金事件で弁明が行われた。
2. 証言が食い違い、実態解明に至らなかった。
3. 野党は追及を続ける方針を示している。
自民党の派閥裏金事件を受け、衆院政治倫理審査会で旧安倍、旧二階両派の議員15人が弁明を行い、3日間の全日程が終了しました。政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分のキックバックに関する証言が食い違い、実態解明には至りませんでした。
旧安倍派の福田達夫幹事長代行は、還流の仕組みを知らなかったと主張し、事務所スタッフに確認したところ、派閥事務局から記載しないよう指示があったことを把握したと述べました。同派では、安倍晋三元首相が還流の中止を決めましたが、その死去後に再開されました。福田氏はこの経緯について「全く知らない」と述べました。
一方、簗和生元文部科学副大臣は還流を認識していたと明言し、不記載については「派閥の処理方法に従った」と語りました。
自民党は、参院側も含む一連の政倫審で事件の幕引きを図りたい考えですが、野党は関係者の参考人招致を求め、年明け以降も追及を続ける方針を示しています。